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(2018年2月)P.1
片山
本日はご多忙中のところ、大使館にお招きいただきありがとうございます。
私は、かねてより中央アジアの国々に興味を持っています。そこは、シルクロードにより西と東の文物が交流した場所ですよね。つまり、私たちの文化のルーツがそこにあると言っても過言ではないと思います。
私は、このジャスビコという会社を立ち上げ、その業務のひとつに海外の国とのマッチングビジネスをあげています。きょうは是非キルギス共和国の現状をお聞かせいただき、そこから交流のきっかけが生まれ、新たなビジネスチャンスが発見できれば幸いです。まず、キルギス共和国はどんな国なのかお聞かせいただけますか?
チンギス大使 実は、キルギス人と日本人は、顔かたちがとてもよく似ています。なので、キルギスを訪れる日本人観光客は私たちに大変親近感を覚えていただきます。また、四季があることも日本と同じです。そして、国土の90パーセント以上が山岳地帯です。これも日本と似ています。
片山 現在、日本とキルギスの関係はどういった状況なのでしょうか?
チンギス大使 日本の多くの企業がキルギスに興味を持ち始めていると思います。つい最近も東京で、キルギスへのビジネス投資のセミナーを開催しました。昨年2017年は、キルギスと日本の国交25周年でした。それを記念して、いくつかの文化およびビジネス交流イベントを行ったのですが、日本の皆さんがキルギスに興味を持ち、日本企業がキルギスに対して高い関心を持っていることを実感しました。
片山 具体的にはどんなイベントだったのですか。
チンギス大使 2017年3月には、キルギスの外務大臣が日本を表敬訪問し、日本から経済支援をいただくことに調印いたしました。2017年9月には、東京で日本の国土交通省と一緒に、第二回キルギス・日本 フォーラムを開催し、質の高いインフラのための議論を交わしました。
片山 国交25周年を機に、日本とキルギスの関係がより親密になったということですね。
チンギス大使 その通りです。具体的には、日本の大手機械製造会社と大手銀行がキルギスに拠点づくりを始めました。また、キルギスは日本と同じで山岳地帯が多い国土です。さらに、地震国でもあります。山岳地帯における岩の崩落などは、キルギスでは多発する災害のひとつです。これに関しては、日本のワイヤーメーカーがキルギスに拠点を置き、災害防止に貢献してもらっています。