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代表対談

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『神社プロジェクト』実施に向けてやるべき事とは。

カデロ大使とジャスビコ代表・片山

片山
私は、神社をもっと魅力的な施設にしていきたいと考えています。お寺には山門の中に宿坊という宿泊施設があったりします。ところが、神社には泊まれる場所がありません。 私は、これから新しい神社のあり方をどんどん提案し、実践していくつもりです。たとえば、北海道には約5万5千坪の土地を保有する神社があります。この中には、鎮守の森、さらには里山もつくれるのではと考えています。

カデロ大使
それは素晴らしい、絶対に成功すると思います。海外からの観光客はもちろん、日本人にとっても魅力的なところになりますよね。観光立国イタリアでは、いまカトリック教会がこれからの方向性を模索しています。
実は、若い人があまり教会に行かなくなったのです。反面、雰囲気のよいホテルに生まれ変わった修道院などにはどっと人が押し寄せています。昔の農園やワインづくりも再現されていて、多くの人が宗教という枠を超えて楽しんでいます。

片山
温故知新というのは普遍的なことだと思います。それが経済活動につながれば最高です。

カデロ大使
日本の伝統文化は繊細で多彩です。料理、風習、祭りなど、地方によって様々です。外国人の私が言うのも僭越なのですが、日本人の多くがそのことに気が付いてないのでは、と感じることが時々あります。

片山
そうかも知れませんね。

カデロ大使
私は講演で日本各地を回っている時、常に新しい日本の魅力を発見します。会長はそれにスポットを当てようとしている訳ですね。

片山
はい。しかし、『神社プロジェクト』の本当の目的はもっと深いところにあります。私は、文化が滅びれば国が滅びると思うのです。その文化を作ってきた中心の神社の存続には残念ながら格差があります。有名観光地にある神社は十分に潤っていますが、地方には存続さえ危ぶまれる神社がたくさんあります。そんな神社が自立できる方法を一緒になって考えていきたいのです。

カデロ大使
地方こそおもしろい逸話の宝庫ですからね。

片山
いかに経済的に豊かになったとしても、伝統や文化が滅びたら国は滅びます。一介の経営者にどこまでできるかはわかりませんが、私はこの『神社プロジェクト』に使命感を持っています。

カデロ大使
なるほど。会長を是非サンマリノにお招きしたいですね。サンマリノ神社の成功例も見ていただきたいですし、イタリアも参考にしていただきたい。
イタリアには、サンマリノやバチカンを含め53の世界遺産があります。そして、イタリア人には古いものを大切にする気風があります。これは会長の信念と同じで、古いものが新しい価値を生むことを感覚的にっているのですね。

片山
私は、イタリアとも長くビジネスをしているので、そのあたりのことはよく心得ています。日本人とイタリア人は似ている部分があるかも知れませんね。

カデロ大使
実は、イタリア人は意外と研究熱心です。たとえば、祭り好きのイタリア人は、世界中の祭りを視察に行って参考にしています。

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